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ユーフォニアムとカレーと仁義なき戦い
徒然なるままに
忙しいこと!
 いや、忙しくて有り難いことです(同業他社はつぶれてるご時世ですし)。

 氣分轉換に、15年以上前の、とある作品を探してゐたら、Youtubeにありました。有り難い時代です。これを觀たのは、「エビ天(三宅裕司のえびぞり巨匠天国)」といふ番組でした。ま、觀て笑って、もう一回觀て、今度は歌ってください。



テーマ:お気に入り&好きな音楽 - ジャンル:音楽

エクソシスト
エクソシスト
  エクソシスト

 ホラーものが大嫌いな私ですが、これだけは繰り返し觀てゐます。現行のDVDは、公開當時のものと、時を隔ててディレクターズカット版として上映されたもの(CGを駆使し、どちらかといふと原作者の意向が活かされた感じ)とが、抱き合はせで販賣されてゐるやうです。どちらがお薦めかといふと、私は、「説明」や「お化け屋敷的要素」が極力省かれてゐる、公開當時の方をお薦めします。

 ストーリーは、大したことはありません。少女が惡靈に取り憑かれ、それを祓ふ、それだけです。ところが、取り憑いた惡靈が、とんでもないのです。

 まづは、惡靈がやってきたことを知らせるため、教會の○○○像(私はキリシタンではないですが、この先があまりに酷いので伏せ字)が汚されるシーンで打ちのめされます。「汚される」って、「よごされる」ではないです、「けがされる」のです。朝、神職がハナを飾りに教會に入ると、○○○像の胸はミサイルみたいに飛び出し、股間には巨大な一物がズドーンとあり、血に塗れてゐます。「な、なんてことだ」と打ちのめされてしまひます。

 やがてこの惡靈は、一人の少女に取り憑き、猛威を振るひます。具體的にどんなことをするのかといふと… ここから先はかなりショッキングなので、續きを讀みたい人だけどうぞ。特にキリシタンは、讀む事自體が罪になるかも知れませんので、ご注意を。



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テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画

侯孝賢監督作品「風櫃の少年」
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    風櫃の少年 ← クリックで注文できます

 LDで鑑賞。侯孝賢監督自身が「自分の映畫の中で何度見ても自信を持って觀ることができる唯一の作品」と言ってゐる作品。

 澎湖島風櫃の不良3人組が、徴兵を前に臺灣本島の高雄(臺灣第二の大都市)へ繰り出す。田舎では肩で風を切ってゐた三人が、都會へ出るなり、急に幼く映し出され、チンケな詐欺親父にあっさり騙されたりする。大きな成功も大きな失敗も、大きな喜びも深い悲しみもない。主人公の沈黙に「どいつもこいつものん氣に構へてゐるなら、おれは不安になってやる。」「不安がなければ不安を發明してやる、これが青年の特權である。」といふ小林秀雄氏の言葉(青年と老年)を思ひ出す。この主人公らの姿に、二度と取り戻せない、みずみずしい人生の初夏を感じさせられる。

 主人公が黙して語らないカットには、ギリシアのテオ・アンゲロプロス氏と似た雰圍氣を感ずるものの、やはり何かが違ふとも感じられる。アンゲロプロス氏の作品を觀ると辛くなり、身體が冷え切る心地がする。これをもう一度觀ようするには時間を要する。侯氏の作品を觀ると、味はひ深い悲しみに満たされ、心が温まり、何度も繰り返して觀たくなるのである。

テーマ:★おすすめ映画★ - ジャンル:映画

ベストキッド
ベストキッド

   ベストキッド ← クリックすると注文できます。

 轉校生って、何かと目立つんですよね。これも、そんなところから始まります。引越してきて早々、不良グループ(と言っても、可愛らしいものなんだが)からは目の敵にされ、カワイイ女の子からはモテモテの主人公ダニエルさん。親しくなったカワイイ女の子と不良グループの番長樣が別れたばっかりだったから、サァ大變。退役軍人から空手を習ってゐる(「コブラ會」という素晴らしいネーミング)番長が、ダニエルさんをボコボコにします(實はダニエルさんもYMCAでちょっと習ったことがあるとかいふ、むず痒い設定)。

 こんな街、もうやだ!ねえママ歸らうよ! と泣きじゃくるダニエルさんを見かねて、泰然として見守ってくれるのが、アパートの管理人で沖縄出身のミヤギさん。ある日、またもや番長から空手でボコボコにされさうになったところを、すんごい強い空手で救ってくれます。「ミヤギさんボクにも空手を教へてよ!」 懇願するダニエルさんに「暴力ではことは解決せん」と、ミヤギさんは全く取り合ってくれません。

 まぁ、それからあれこれあって、ダニエルさんがまた酷い目に遭はされます。ミヤギさんはダニエルさんを連れてコブラ會に「話し合ひ」に行きます。弟子を見れば師匠がわかるといった感じで、退役軍人からは馬鹿にされ放題。ミヤギさんまで馬鹿にされてしまひます。この屈辱がミヤギさんを動かします。男のプライドといふのでせうか。「試合で決着をつけよう」ってことで、空手を教へることになります。大喜びのダニエルさん。やったーこれでボクも番長に勝てる!

 しかし、やらされるのは車のワックスがけと、塀のペンキ塗り。「ボクは空手を習ひたいんだよ!」と言ふダニエルさんの聲など聞こえないふりして、釣りに出かけるミヤギさん。ジャッキーチェンのカンフー映畫にも、こんなのありましたな(とぼけた爺さんにしごかれる)。なんだか若き日の具志堅用高氏が、風呂屋で床磨きをして筋肉を鍛えたってのと同じやうな感じです。

 こんな日が繰り返され、たうとう 「もういいよ!」とブチ切れさうになったダニエルさん、實はワックスがけとペンキ塗りの動きが、空手の型だったことに気づかされます。さぁさぁ樂しくなって参りました。試合に向けて特訓が始まります。一方のコブラ會も「情けは無用だ!」を合言葉に、戦ふマシーンとなるべく、非情な退役軍人にシゴかれてゐます。勿論反則行為だってさせられます。果たして、こんなやつら相手にダニエルさんは勝てるのでせうか!?

 といふ、漫畫のやうな展開で、面白いです。ストーリーはともかく、チビで小太りでハゲ、しかもジャップのミヤギさんが、本当に格好よく描かれてゐます。こんなに日本人を格好よく描いたアメリカ映画は、他にちょっと思ひつきません。主人公のダニエルさんが強くなっていくことよりも、折々に發するミヤギさんの言葉や姿に「さうだ、さうだ!」といふ氣分になります。アメリカの合理主義的な發想を持つダニエルさんが、いつもミヤギさんの態度に煙に巻かれてゐるのを見ると、ニヤッとしてしまひます。いいぞ日本!って感じです。

 さて、ミヤギさん、ベストキッド2では故郷の沖縄で宿敵と戦ひ、3ではコブラ會の返り討ちを受けます。そして、4では、なんと女子高生に空手を教へることになります(流石のミヤギさんも、ど對應したらいいか、かなり惱んでゐます(笑))。シリーズどれも面白いです。

テーマ:洋画 - ジャンル:映画

お葬式
 お葬式

      お葬式 ← クリックすると注文できます。

 LDで鑑賞。伊丹十三監督の初映画監督作品。何回か観てきたが、心に残るシーンがいくつかある。

・親戚や近所の手傳ひも加って、慌しい通夜の準備。画面は白黒、音声は無声となり、「G線上のアリア」が静かに流れる。まるで親戚のおじさんが8mmで撮ったフィルムを観てゐるやうな懐かしさがこみ上げてくる。浅井慎平(この部分のみ担当)の撮影と俳優の演技が見事で、見惚れてしまふ。素人風のカットを撮ったり、素人の振舞ひを演技するといふのは、素人が想像する以上に難しい仕事ではないだらうか。

・通夜の客が帰り、ドンちゃん騒ぎもやうやく静まった夜、故人の妻(菅井きん)、娘(宮本信子)、息子(尾藤イサオ)の三人だけで、故人を偲ぶ。息子が故人の顔を見て愕然と涙する。妻も娘も静かに泣き崩れる。娘が「なんかしんみりしちゃったね。かういふのお父さん嫌いなのよ」と言って、島倉千代子の「東京だよおっ母さん」を振りつきで歌ふ。妻や息子の声も加わっていく。この作品の中で、唯一、故人の死をしみじみと悲しむシーン。

・季節は秋近くか。一同火葬場の庭で、一息ついてゐる。主演の井上侘介(山崎勉)がサクラの樹を見て、「ようし、決めた。俺は春に死ぬことにしよう。俺が焼かれてゐる間、外は花吹雪だ… いいぞ…」と語るシーン。確か、山崎氏自身、日本アカデミー賞主演男優賞受賞の際、このシーンを述懐してゐたと思ふ。

※ 科白は記憶に基づいてゐますので、作品に忠実ではありません。

テーマ:邦画 - ジャンル:映画