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ユーフォニアムとカレーと仁義なき戦い
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この何年か、所謂「頭の薄い人」に出會すことが、妙に多いです。薄いと言っても毛ではないです。はっきり言ってしまふと、氣が違ってゐる人ですね。それも、私みたいな「ちょっとあいつをかしいんぢゃないか?」といふ人ではなく、通院、薬常用の方です。随分増えました。本人は「鬱」と言ってますが、ハタから見れば、明らかにをかしい。さっき○と言ってゐたのが、今は×。さういふことを始終やられてゐますから、窘めるわけにも行かず、みんな「可哀想にねぇ」と思って、受け流してしまふわけです。
かうした人が増えた原因は、一説には、昔より病院に行きやすくなったからだといふのですが、どうも腑に落ちません。病院に行きやすくなったら、ある程度の社會復帰(まともに仕事が出来る程度)があっても良ささうですが、大體私の周りは、入退院の繰り返しで、立ち直った人といふのは、實にわづかです。
不景氣で勞働条件が過酷だからといふ説もありますが、それなら、敗戰直後の方が過酷だったでせう。
随分さういふ人と巡り會ってきましたが、よく感じさせられるのは、注意をしたことが、自分に對するいぢめであるかのやうに受取られやすい、といふ傾向です。この傾向を生み出した原因は何かと考へると、子供の頃に、「きちんと」怒られてゐないことにあるのではないかと思ひます。
過ちは誰でも犯すでせう。それが、人と人とを不信に陷らせるやうなこと(個人的な付き合ひのみならず、公においての振舞もさうでせう)であったり、人の恩を仇で返すやうなことであったりした場合は、しかるべき人が、子供の時から厳しく諭さなくてはなりません。これを放棄してきた結果が今の日本のやうに思ひます。
例へば、電車内で、子供がピロピロと音を立ててゲームをしてゐる。私は注意したことがありますが、目の前の親(普段は「ご兩親」と言ふのですが、こんな輩に敬称は不要です)は、何も言ひません。文字どほり他人の振りです。いや、他人なのだと思ってゐました。しかし、次の驛で、子供を連れて行ったので、やっぱり親だったのです。
怒るといふことは、本當にエネルギーが必要です。その場でカッときて怒るのではないのですから。その煩はしさから逃れて、友達のやうな親子とか言ってゐるのを耳にすると、何とも無責任な輩だと、愕然としてしまひます。
また、路上でヒステリックに子供を殴ってゐる親もゐます。これは厳しいのではありません。自分の腹立ちを、抵抗できない子供にぶつけてゐるだけです。
怒りと腹立ちを混同してはいけません。怒りは心の底のどうしても許せないものを孕んでゐますが、腹立ちはその時に氣分を害したに過ぎません。
もし、怒りと腹立ちを混同して、子供にそれをぶつけていたら、子供はそれが怒りに基づかうと腹立ちに基づかうと、虐げられたといふ思ひだけが殘るのではないでせうか。かういふ子供が大人になり、眞劍に注意されても、自分は虐待されてゐる、といふ思ひばかりがつのることでせう。この子らは、やがて親になります。
さう考へますと、今のこの事態は、今に始まったことではなく、もっと以前にその原因があり、掛け違へたボタンの行く先に現在があり、この先の未來があると思へるのです。もし、その原因が「戰後民主主義」だと言ふのなら、60年掛けてボタンを掛け直さなければならない問題なのだと思ひます。
お醫者による治療も必要ですが、家庭における躾、學校における學問の姿を見直さなくてはならないと思はれてなりません。60年掛けて。
日本は、天災や他國の侵略によって滅びるより前に、人心の崩壊によって滅びるのではないでせうか。
テーマ:
子育て・教育
- ジャンル:
学校・教育
【2007/03/01 01:44】
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