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王樣の

  • 2010/12/06(月) 23:51:02

 三谷幸喜脚本の「王様のレストラン」といふドラマが好きだった。

 傳説のギャルソンが、我が儘放題の客に言ふ。「私達はお客樣を王樣としておもてなしいたします。しかし、お忘れなく。王樣の中には、首をはねられた者もゐるといふことを」と。名言だと思ふ。

 先日商品の問ひ合はせがあった。購入したいが、余所ではもっと安く賣ってゐるとのこと。確認してみると確かにさうだが、その店は在庫をしてゐない。申込後、發注を掛けてゐるので、納期が2ヶ月ほどかかる。

 それで、在庫のあるこちらに頼みたいが、「他店ではもっと安く出してゐるのだから、代金を負けて欲しい」と。出來るものならさうしたいものだが、仕入値や送料がかさんでゐた、ちょっと難しい商品。丁重にお断りしたのだが、「せめて送料をサービスして欲しい」と。

 長期在庫品といふこともあり、それでは送料だけでもサービスできないかと、頭の中で電卓を弾きはじめたところで、次の一言が耳に入り、結局話はチョン。「ね、きっとその値段だから賣れ殘ってるんだよ」と。

 「安い他店じゃなく、オタクに頼んでるんだから、ちょっとは安くして欲しい」といふ氣持ちは、わからないでもない。しかし「賣れない商品を俺が買ってやらうとしてゐるんだから、安くしろ」と言ふのは、聞き捨てならない。ご本人はそのつもりはなかったのかも知れないが、心根はさういふことだ。そんな風に見下されてまでして、買っていただきたくはない。

 本當は取引自體をお断りしたかったくらゐだったが、まぁそこまで角を立てる必要もないので、一切オマケしないことに腹が決まった。

 結局、一旦は購入すると仰ってゐたものの、翌日になって、「やっぱり納得が行かないので見送ります」とのこと。どこで、いくらで買ふのもお客樣の自由。納期がかかっても、価格で納得がいくといふのなら、その方はきっとそれがよいに違ひない。どうぞ遠慮なく、余所で買って貰って結構。

 家電量販店みたいな価格交渉が、いつでもどこでも通用すると思ったら大間違ひで、時と場合によっては、安くなるものもならなくなるどころか、賣り手の賣る氣すら失はせることにもなる。賣る方だって納得が行かないのなら、賣らなくたってよいのだ。

 首をはねられる者といふのは、自分が首をはねられるやうなことをしてゐるなどとは、これっぽっちも思ってゐないから、首をはねられるやうな結果になってしまふのだ。

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