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反反日

  • 2010/09/18(土) 21:15:03

 民主党政権となって、民主党議員やその言動を反日だの國賊だのと罵り、ウェブサイトや掲示板を汚い言葉で埋め尽くす、品性のかけらもない輩をよく見かけるやうなった。

 しかし、さう罵る彼らが、本当のところ何を信じてゐるのかが、私には全く傳はってこない。反自民党として結束してゐた民主党には綱領がないと聞いたが、もしさうなら、それによく似てゐる。たとへ「反反日」の者達が結束して実権を握ったとしても、それは「反日勢力」に「対抗する」といふ、ただその点だけが彼らの紐帯なのだから、さて政権を取ったものの、力をあはせて一体何をどうしたものか、途方にくれるのではあるまいか。それなら、今と根本的な状況は変はるまい、と思ったりするのだ。

 10年ほど前だったらうか、ある史観を大々的にアピールした団体があった。保守派と称する学者や教師が名前を連ね、各地で決起集会を行ったり、新しい歴史教科書の出版を世に呼びかけたりしてゐた。大変意義深い功績もあるにはあったのだが、私は、その時も同じやうな気持ちだった。「自虐史観からの脱却」などと声高に主義主張を唱へる彼らの代表が、本当のところ、一体何を大事にしたいのかが、たうとう私には傳はって來なかったのだ。単にプロパガンダに対抗する、「反プロパガンダ」といふプロパガンダを繰り広げてゐるやうに感じたのだ。

 やがてこの団体は、独裁的代表者の横暴な人事や運営により、内部分裂を繰り返したらしく、すっかり鳴りを潜めてしまった感がある。心ある方もいらしただけに、残念なことだが、またやむを得なかったことなのかもしれない。

 「君達の自己欺瞞がつづき、君達のイデオロギイが正義の面を被ってゐられるのも、敵對するイデオロギイを持った集團が君達の眼前にある間だ。みんな一緒に、同じイデオロギイを持って暮らさねばならぬ時が來たら、君達は、極く詰らぬ瑣事から互に爭ひ出すに決ってゐる。」(小林秀雄「プラトンの『國家』」)

 我が身を振り返ってみても、反發すること自体に、それほど大した意味はない。何が大事だから反發するのか、つまりは自分は本当のところ何を大事にせざるを得ないのかを、本当によく知ることは、決して簡単な、生易しいことではないにも関らず、それはすでに自明のこととして反發にいそしむところに、彼らの怠惰な精神と、獣性が見え隠れする。

 自問自答の達人こそが、意味のある反發をするのではないかと考へる、今日この頃である。

 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/441503/
 http://seiji.yahoo.co.jp/close_up/100/detail.html
 
 こんなことは、去年の衆議院議員選挙以前に、十分予測が出来たことではないか。人事がをかしいのではなく、國民が選択を誤ったのだ。取り返しはつかない。いまさら騒いだって遅い。
 

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