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敷金返還訴訟 あまり語られない話 その2

  • 2010/08/14(土) 00:01:58

 「敷金返還訴訟は圧倒的に借主に有利、納得の行かない敷金清算は断固拒否し、小額訴訟を起こさう」なんてネットの情報を鵜のみにすると、とんでもないことになるので、あまり語られてゐない情報でも書かうかと思ひます。

【小額訴訟は即日結審?】

 「小額訴訟は即日結審だから、会社も一日休めばいい」なんて、よく書いてありますね。教科書どほりに事がすすむと勘違ひしてゐる人が多いといふことでせう。被告が出廷しなければ別ですが、原告と被告双方が出廷した場合、即日で終了してゐる事件なんて、一体どれだけあるのでせう。

 仕事上、貸主側、借主側のどちらにも立ったことがありますが、大抵和解が困難(そりゃさうですよね)なのですから、「和解のために、日を変へてもう一度集まりませう」となるケースが、実に多いのですね。でも、2回ならまだいいはうですよ。

 前の訴訟の例など、最初の訴訟の結審まで4回、さらに逆に訴訟起こされて1回の計5回、期間はなんと4ヶ月! で、和解とはいへ、実質借主側の敗訴でした。

 なんでこんなことになるのかと言ひますと、その原因の一つとして… 「小額訴訟の裁判官(簡易裁判所)には、司法試験に合格してゐない人も多くゐる」なんて、皆さんご存知でした? 小額訴訟の際、司法委員(弁護士とかのアルバイト多数)や書記の方が、裁判官より偉さうにしてゐることが結構あるので、不思議だったのですが、さういふことだったのです。

 不幸にも担当になった裁判官が、事務能力もなく、お互ひの言ひ分すら理解できず、法的な判断能力にも欠けるやうな人間だったとしたら、両者円満和解にこぎつけられるはずがありません。

 そこに、横暴な人権派のアルバイト司法委員(全員がさうといふわけではありませんが、この手の訴訟には大抵出てきます。例へばこんなの)なんかが入ってきた日には、その無謀な(明らかに相手を侮辱したり、威嚇したり、法律に反する発言をしたり)発言を抑へることも出来ず、収まる話も収まらなくなります。

 さてさて、一回で終はるはずの裁判が、あと一回増えることになりました。増えたって同じです。裁判官はオロオロ。貸主に対して「敷金返還して、なんとか和解して貰へませんかねぇ」、借主に対して「この分は支払ふ気がないと、さうですか…」、そして司法委員は貸主に対して「こんな請求は不当ですよ」と、ますます気を吐くばかり。

 こんな輩が裁判を取り仕切ってゐるのですから、そりゃまとまるわけないですよ。お互ひが相容れるやうなアイデア一つ出せないのですから。

 そして、こんなことが、あと一回、あと一回と伸びていきます。裁判所としては、このやうなグレーゾーンの多い事件に関して、なかなか判決を出したがりません。出せば、グレーな事件に関して「裁判所が命令を下した」事実が記録されてしまひます。かういふものは、どちらの立場にも言ひ分があるわけですから、時の情勢(借主に有利とか、貸主に有利とか)に基づいて判決を下したくないのが、本音なのでしょう。そこで、あくまで和解に持ち込みたくて、ダラダラと裁判を続けるなんてことも、実際にあるのです。

 まぁ、貸主は「仕事」でやってゐるのですから、出廷も「仕事」のうちです。しかし、借主にとってはあくまで「生活」上のことに過ぎませんし、しかも既に退去してゐますから、もう早く関係を絶ちたいことでせう。勿論、出廷となれば、そのたびに仕事を早退するなり、休まなくてはなりません。一度や二度は、職場も好意的かもしれませんが、即日結審のはずの裁判の出廷が、三回、四回となれば、「お前のはうが可笑しな要求して長引いてるんぢゃないの? 多少は相手の主張も飲んで、さっさと終はらせろ!」といふ気になってしまひます。

 書記から「最初の資料にちゃんと書いてあるぢゃないですか!」と怒られてゐる裁判官や、中立のはずなのに原告の味方を気取り、実は原告を苦しめる結果を導き出す人権派司法委員たちにかかれば、一般の借主は、根を上げざるを得なくなります。

 このやうなことは、現実にあるのです。

 まぁ、小額訴訟を起こす前に、ちょっと考へてください。貸主が「大目に見てゐた」にも関らず、借主がささいなことで小額訴訟を起こした場合、却って貸主が圧倒的に有利になってしまひます。一旦は負けても、正当に請求できる分を、きっちり請求する訴訟を起こします。「そんなら目をつぶった分を支払へ」となってしまふのです。

 確かに貸主側が杜撰な清算をしてゐる場合もありますけれども、小額訴訟は意地や感情や社会正義の為にやるものではありません。損得でやるものです。まづはどっちが得か、よく考へてからですね。

 人権派を気取った、自称正義の味方の「一人一人の声が世界を動かします。一緒に立ち上がりませう」なんて声に、くれぐれも乗せられないことですね。聞きかじった法律知識で「貴方の怨み、晴らします」的なアドヴァイスをする輩も、要注意です。

 今や、礼金敷金ゼロ物件が激減し、賃貸保証会社の審査がとんでもなく厳しくなってゐます。もしかして、この人たちが裁判をそそのかしてきた成果なのかもれません。皮肉なことに。
 

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