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思はぬ痛手

  • 2011/03/22(火) 01:56:53

 地震、原発事故の思はぬ痛手を被りました。

 イギリスの郵便サービス(海外小包)の一つ、Parcel Force が日本への配達を拒否してゐるやうです。イギリスに何件か商品を頼んでゐたのですが、いづれも Parcel Force で受け付けて貰へなかっとのこと。内、一件はDHLに頼んだとの連絡が来ました。追加料金を払はなくてはなりません。

 例へばParcel Force で送料が2万円弱のものは、DHLなどの民間運送業者だと軽く3万円オーバーになります。そして、通関の手数料も、郵便サービスなら数百円のところ、民間の運送会社だと5千円近くしてしまひます。となると、これらは当然価格に跳ね返ってくるわけです。

 この不景気を吹き飛ばすやうな、いい出物が安くご提供出来さうだったのですが、なかなか上手くいかないものです。
 

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悪徳賃貸不動産屋のカラクリ

  • 2011/03/09(水) 12:50:21

 引越しシーズンです。部屋探しも、地元の不動産屋へ行って… といふ時代ではなく、インターネットで物件を見つけて問ひ合はせしてからその不動産屋へ出向くといふ方が多くなりました。

 そこで、悪徳不動産によくある「おとり広告」について、ちょっと書きます。問ひ合はせをしたら「あります」と言はれたので、行ってみると、「決まっちゃひました」と言はれて別の物件を薦めてくるパターンです。

 確かに条件のよい物件は、本当にすぐ決まりますし、Yahoo! 不動産なんか、登録から掲載まで下手すれば一週間近くかかることもあるので、すべてが「おとり」ではないのですが、かうした「おとり広告」を常套手段にしてゐる業者といふのは、やはりあると言はざるを得ません。

 不動産業者が大家さんから物件を預かると、国土交通省の指定データベースへの登録をしなくてはなりません。これは、どの業者も自由に見ることができます。ですので、どの業者でも、他社の物件を紹介できるやうになってゐるのです。これ自体は、まったく問題のないことです。

 さて、いはゆる悪徳業者といふのは、このデータを勝手にインターネット広告(アットホームとかHOME'SとかYahoo!不動産とか)や自社のホームページや看板に使って、自社の物件として宣伝をしてゐるのです。

 たとへばAハウジングがBといふ物件の情報をインターネットに無断で自社の物件として載せたとします。実はC不動産がデータベースに登録した物件です。もちろんAハウジングはこの物件をお客さんに紹介もしていいのですが、無断で広告に使ってはいけないことになってゐます。ましてや「自社の物件」として広告するのは、業法違反です。

 Aハウジングは、お客さんからBといふ物件について問ひ合はせがくると、C不動産には確認もしないで「ありますよ」と答へ、お客を呼びます。さうなってからやっとC不動産に確認。あれば紹介するのですが、なければお客さんが来店してから「今大家さんに確認したら、決まってしまったさうです」と言って、別の物件を薦めるわけです。

 実際、大家さんから預かった物件をデータベースに載せると、いつも同じ業者から物件の確認が来ます。で、その業者のホームページを見ますと、物件が勝手に掲載されてゐます。またアットホームとかHOME'Sとかを見ますと、いつの間にか「自社の物件」として掲載されてゐることがあります。

 また、安い、近い、広い、綺麗な物件が、さうさうあるわけではありません。「おとり広告」は、お客を呼ぶためのものですから、もうとっく決まってしまった物件も、客寄せのために使ってゐるやうです。

 豊島区あたりですと、ミヤビ○ウジング ア○ラス マイル○シティ 部屋○メ などでこのやうなことがあると、お客さんから聞いてゐます。また、エイ○ルは、おとり広告はしてないやうですが、借主側、貸主側ともに評判が悪いですね。


 このやうな業者は、髪を染めて、タメ口で、やけになれなれしい社員が担当してゐる場合がほとんどです。彼らには悪いですが、まず見た目のとほりだと思ってよいです。彼らは、歩合で働いてゐるので、成約してやっとお金がもらへますから、手段を問ひません。成約すれば、あとは知らんぷりです。もちろん、こんな仕事、割に合はなくなるので、半年後にはゐません。入居後にトラブルがあって会社に問ひ合はせをしても、「もうその社員はやめてゐます」と言はれ、責任逃れをします。もう、会社からしてそのやうな体質になってゐるのです。

 まぁ、行ってみたら物件がなくて、しかも担当の身なりや言葉遣ひ、振る舞ひがをかしい場合(口が上手いのは当たり前!)は、そこで決めるのは危険です。結局借主、貸主、仲介会社も、すべて信用取引なのですから。

 お部屋選びは、不動産屋選びからしなければならない時代に来てゐます。
 
 こんな体験記がありました。ご参考まで

 四十三庵「おとり物件とネットによる情報の共有」 
 http://romance11.blog120.fc2.com/blog-entry-100.html
 

王樣の

  • 2010/12/06(月) 23:51:02

 三谷幸喜脚本の「王様のレストラン」といふドラマが好きだった。

 傳説のギャルソンが、我が儘放題の客に言ふ。「私達はお客樣を王樣としておもてなしいたします。しかし、お忘れなく。王樣の中には、首をはねられた者もゐるといふことを」と。名言だと思ふ。

 先日商品の問ひ合はせがあった。購入したいが、余所ではもっと安く賣ってゐるとのこと。確認してみると確かにさうだが、その店は在庫をしてゐない。申込後、發注を掛けてゐるので、納期が2ヶ月ほどかかる。

 それで、在庫のあるこちらに頼みたいが、「他店ではもっと安く出してゐるのだから、代金を負けて欲しい」と。出來るものならさうしたいものだが、仕入値や送料がかさんでゐた、ちょっと難しい商品。丁重にお断りしたのだが、「せめて送料をサービスして欲しい」と。

 長期在庫品といふこともあり、それでは送料だけでもサービスできないかと、頭の中で電卓を弾きはじめたところで、次の一言が耳に入り、結局話はチョン。「ね、きっとその値段だから賣れ殘ってるんだよ」と。

 「安い他店じゃなく、オタクに頼んでるんだから、ちょっとは安くして欲しい」といふ氣持ちは、わからないでもない。しかし「賣れない商品を俺が買ってやらうとしてゐるんだから、安くしろ」と言ふのは、聞き捨てならない。ご本人はそのつもりはなかったのかも知れないが、心根はさういふことだ。そんな風に見下されてまでして、買っていただきたくはない。

 本當は取引自體をお断りしたかったくらゐだったが、まぁそこまで角を立てる必要もないので、一切オマケしないことに腹が決まった。

 結局、一旦は購入すると仰ってゐたものの、翌日になって、「やっぱり納得が行かないので見送ります」とのこと。どこで、いくらで買ふのもお客樣の自由。納期がかかっても、価格で納得がいくといふのなら、その方はきっとそれがよいに違ひない。どうぞ遠慮なく、余所で買って貰って結構。

 家電量販店みたいな価格交渉が、いつでもどこでも通用すると思ったら大間違ひで、時と場合によっては、安くなるものもならなくなるどころか、賣り手の賣る氣すら失はせることにもなる。賣る方だって納得が行かないのなら、賣らなくたってよいのだ。

 首をはねられる者といふのは、自分が首をはねられるやうなことをしてゐるなどとは、これっぽっちも思ってゐないから、首をはねられるやうな結果になってしまふのだ。

宅建

  • 2010/12/01(水) 23:54:37

本日宅建試験の發表がありまして、確認したら、見事落ちてました。35點獲得しましたが、合格ボーダーが36點とのこと。受験予備校各校の予想が軒並み35±1だったので、行けるかもと思ってゐましたが、甘かったです。

合格率が15.2%と、近年で最低とのことでした。それだけ點数を取りやすい問題だったといふことのやうです。そして、合格判定ラインといふのは、上位15~18%で判定するさうで、35點獲得者を加へると18%を超えてしまふので、36點以上を合格点としたのださうです。

つまり「問題が簡単だったので得點獲得者が多く、そのせゐでボーダーラインが上がって合格率が下がった」といふことですね。

悔しいとか、殘念とか、また頑張らうとか、さういふ氣持はなく、「また來年やんのかよ」といふウンザリした氣持ちで一日過ごしたといふのが本音です。はぁ。

無免許で部屋また貸し男逮捕

  • 2010/11/06(土) 22:10:14

無免許で部屋また貸し男逮捕
http://www.nhk.or.jp/lnews/yokohama/1006474261.html
NHK神奈川県のニュース 11月06日 19時33分

不正に利益を得るため、かつて風俗店として使われていた横浜市内の部屋を、宅建業の免許がないのに貸し出したとして、横浜市の会社社長の男が警察に逮捕されました。
逮捕されたのは、横浜市中区に住む、会社社長の、早川純一容疑者(47)です。
警察の調べによりますと、早川社長は宅建業の免許がないのに、ことし4月までのおよそ1年間に横浜市中区にある8つの建物の11部屋を、52歳の男性など12人に貸していたとして、宅建業法違反の疑いが持たれています。
部屋はいずれも以前、風俗店として使われ、警察の取り締まりで空き部屋になっていたもので、早川社長は、家主から1部屋あたり月およそ1万円で借りた上で、6万円ほどで「また貸し」して、差額を得ていたということです。
調べに対し、早川社長は「間違いありません」と容疑を認めているということです。
警察は早川社長がこのほかにもおよそ30部屋を人に貸してあわせて4500万円の不正な利益を得ていたとみてさらに詳しく調べることにしています。
警察によりますと、部屋には覚せい剤の常習者や、外国人の不法就労者などが住むこともあり、地域の住民から警察や横浜市に苦情が出されていました。


 「無免許を理由とした、宅建業法違反の容疑で逮捕」といふのがわかりません。Aの所有する建物を借りたBが、その建物を自ら貸主として不特定多數に反復して賃貸したとしても、Bは宅建業の免許は不要なはずです。記事にも「また貸し」とハッキリ書いてありますから、賃借の仲介や代理をしていたわけではありません。ですので、「宅建業法違反」(無免許)の罪を着せられることはないはずなのです。

 何か問題があるとすれば、BがAの了承を得ないで第三者に転貸をしてゐた場合です。ただ、この場合は民法上、AはBとの賃貸借契約をBの無断転貸(Bの債務不履行)を理由として解除することができ、Bを貸し主として賃貸借契約をした借り主との契約も同時に解除になる、とそれだけのことです。宅建業法違反で逮捕云々の話ではありません。

 宅建の試験では、よく出る問題ですけれどね。どうも別件逮捕の臭ひがプンプンしてしまひます。